★1月17日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の上限と120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識され上値の重い展開になっている。一時サポートラインとして意識されていた240時間SMA(茶線)を下抜けしたこで、戻り場面では早目の利益確定売りが入りやすい。雲の上限を上抜け出来るかが焦点となる。
NY金先物市場は1551.30-1567.50ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルスが検出された湖北省武漢市以外で初の死者が出るなど、中国の新型肺炎への懸念が払しょくされず、金融市場全般にリスク回避ムードが高まり、安全資産の金は買いが優勢となった。 WHOが『緊急事態宣言』を見送り米国株安は一服したものの、金買いは縮小しなかった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯まで戻り基調となったことから、買い方からの『やれやれ売り』が入りやすかった。やれやれ売りを吸収して上昇するには出来高が膨らむ必要がある。そのため、出来高が膨らむかが注目される。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしてきたものの、MACDの上向きの勢いが鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜けてきていることで、下押しバイアスが強まる可能性がある。
東京金の日足では、引き続き5日SMAの5,503円がレジスタンスとして意識され上抜の重い展開となっている。一方、10日SMAの5,486円がサポートラインとして意識され下値も限定的となっている。NY金は、新型コロナウイルス感染拡大の懸念からリスク回避の金買いが継続しやすい展開となっている。米長期金利もリスク回避の債券買いから金利が低下基調にあることも金の下支えとなりやすい。為替市場では、109円台半ばでもみ合いとなっており、過度な円高基調にはなっていない。ただ、今後もウイルスの感染拡大や死亡者が増加するようなら、リスク回避の円買いにつながりやすい。
本日の注目点は、引き続き5日SMAを上抜けできるのか、それとも10日SMAを下抜け下値模索の動きになるのかが焦点となる。金はリスク回避から買われやすい一方で、リスク回避の円買いにより東京金の上値を抑える展開となりやすい。
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