FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限がレジスタンス!

 

★11月26日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の上限や24時間線(緑線)がレジスタンスとなり戻り上値を抑えている。週明け雲の上限が上昇していることから、雲の上限に沿って上昇基調となるかが注目される。ただ、夜間取引に入ると一転して雲の上限が下落基調となっている。市場では上値が重くなると、下値トライとなりやすい。

 

NY金先物市場は、米11月シカゴ購買部協会景気指数が予想以上に強い結果となったことが手がかりにドルがユーロなど主要通貨に対して強含み、金売りの材料となった。また、米国のトランプ大統領や中国政府の高官が米中首脳会談に楽観的な見方を示したため貿易協定での合意期待が高まりリスク選好が進んだ。

 

価格帯別出来高では、一旦出来高の多い価格帯から下落したものの、再び出来高の多い価格帯まで戻しているが、一旦含み損を抱えた買い方からの手仕舞い売りで上値を抑えている可能性がある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)はゼロラインを下抜けしたものの、再びゼロライン近辺まで戻した。ただ、ゼロラインがレジスタンスとして意識されることがある。また、ゼロライン近辺ではダマシが頻発しやすい。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上昇基調であったが%Kの勢いが鈍化してきている。ストキャスティクスでは、29日21:30がピークとなりその後は上値・下値を切り下げる動きとなっていたことから、上値の重さが意識されていた。

 

東京金の日足では、引き続き200日SMAの4458円がレジスタンスとして上値を抑えている一方で、5日SMAが徐々に横ばいとなってきていることから、上昇の勢いが徐々に低下していることを示している。5日SMA、10日SMA、25日SMA、200日SMAが徐々に接近していることから、上下どちらかに放れると大きな変動になりやすい。週末のドルインデックス指数が大幅上昇したことから、米金利は低下したもののコモディティ全体に割高感が広がり上値を抑えた。為替市場では、G20や米中首脳会談を控えて方向感を欠く展開となったが、113円半ばを維持して終了しており、過度な円高基調は抑制されている。

 

先週から200日SMAがレジスタンスとなる一方で、25日SMAがサポートとして意識され値幅の小さい動きとなっていたが、何時上下に放れても不思議ではなくなってきている。その際は、上値は260日SMAの4502円近辺がレジスタンスとして意識される。一方下値は75日SMAの4357円近辺がサポートとして意識される。

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