FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限がサポートラインとなるか注目!

 

★2月4日以降の東京金60分足では、前日にNY金先物が下落したこともあり東京金にも売りが入りやすい。緩やかに上値・下値を切り上げながら戻り基調が続いていた。下値目処とすれば、雲の上限近辺となる。

 

NY金先物市場は1565.20-1577.50ドルのレンジ相場となった。中国国内における新型コロナウイルスの流行が2月にピークを迎え、4月ごろに終息する可能性があるとの見方も強まるなど、新型肺炎の感染拡大への過度な懸念が後退し、逃避資産の金に売りが入った。しかし、米国株式の反落を意識して安全逃避の買いが入ったことから、下げ幅はやや縮小した。

 

価格帯別出来高では、買い方からの『やれやれ売り』を吸収しながら出来高の多い価格帯を上抜けしてきた。ただ、再び下押しするようなら買い方からの手仕舞い売りに押される展開となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいとなっており、明確なトレンドが出ないもみ合い相場となっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜けしていることから、下押しバイアスが強まっている。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,519円と10日SMAの5,513円の上方に位置していることから、短期的な上昇基調は継続している。ただ、NY金が下落したことで東京金の上値を押さえる可能性が高い。そのため、5日SMAと10日SMAがサポートラインとなるかが注目される。また、25日SMAの5,500円も強いサポートラインとして意識されやすい。NYダウは、新型肺炎の感染拡大への過度な懸念が後退したことで売りが強まった。しかし、新型委肺炎の感染収束には時間がかかることから、下押しも限定的となりやすい。為替市場では、109円台後半で推移しているものの、110円台は近くて遠い水準となっている。ただ、過度な円高基調とはなっていないので、東京金の下支えになっている。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを維持出来るかにある。

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