FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲のネジレ付近で反落!

 

★11月28日以降の東京金60分足では、引けにかけて上値の重い展開となった。もみ合い相場が続いていることから、一旦上値が重くなると買い方からの『やれやれ売り』や利益確定売りがはいりやすい。雲のネジレ前後で、反落する相場の節目となった。本日も夜間取引で雲のネジレがあるので、反転や加速などトレンドの節目となりやすい。

 

NY金先物市場は、米国がブラジルとアルゼンチンへの追加関税免除を解除したほか、フランスとデジタル課税で、ドイツとは北大西洋条約機構(NATO)拠出金について対立していることが、市場の懸念を誘った。さらに、トランプ米大統領が米中貿易協議の合意について『来年11月の米大統領選まで待ったほうが良いかもしれない』と述べ、中国との貿易合意を先送りする可能性を示唆すると、米中協議の進展期待が後退した。金は安全資産として買われたほか、リスク回避の米金利低下によるドル弱含みが、ドル建て金価格の押し上げ要因となった。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上回っていることから、上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかがポイントとなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDの勢いが鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜け両線ともゆるやかに低下傾向にあることから、短期的には調整下落基調となっている。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,142円をわずかに上抜けしたものの、75日SMAの5,170円がレジスタンスとして意識されている。75日SMAを上抜け出来ると、上値に抵抗体がなくなることで上値トライの動きとなりやすい。NY金もリスク回避の動きが強まり、持ち直す展開となった。ただ、心理的節目となる1,500ドル台を回復していない。米国発の世界的な貿易摩擦懸念が高まっており、金が買われやす地合いが継続しやすい。為替市場では、リスク回避のドル売りになったものの、108円台半ばを維持していることからドルの底堅さが継続しており、東京金の下支えとなる。

本日の注目点は、25日SMAの上抜けを維持しつつ75日SMAを上抜け出来るかが注目される。

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