★4月10日以降の東京金60分足では、薄い雲を挟んでもみ合う展開ながら120時間SMAが(赤線)がサポートラインとして下値を支える展開となっている。雲のネジレが頻発しており、上下に振れやすい展開が予想される。近くて遠い心理的な節目の6,000円が上値目途として意識されている。
NY金先物市場は1772.60-1768.00ドルのレンジ相場となった。この日発表された前週分の米新規失業保険申請件数は524.5万件と予想の510万件より弱い内容となるなど、弱い米経済指標の発表が相次いだことから『資産の現金化』によるドル需要の高まりへの懸念で為替市場ではドルが買われ、ドルの代替資産とされる金は昨日に続いて利益確定売りが優勢となった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を挟んでもみ合う展開となっており、売買が錯綜している。買い手・売り手ともに含み損益がほぼ出ていない状態となっていることから、上下どちらかに放れると大きな動きになりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインまで低下したところから横ばいとなってきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低位で%DがSlow%Dを上抜けてきていることから、戻り基調を示している。オシレータからは戻り基調を示していることから、再び6,000円トライとなりやすい。
東京金の日足では、5日SMAの5,921円がサポートラインとなり、上昇基調を維持している。10日SMAも5日SMAに接近してきており、サポートラインとして意識される。ただ、心理的な節目の6,000円を付けることが出来ないことから、上値の重さも意識される。NY金も高値圏で推移していることから、リスク回避の動きになると利益確定売りに押される展開が続いている。ただ、徐々に値固めの動きとなっている。為替市場では、上値は重くなってきているものの、過度な円高進行もなく106円台後半から109円台前半での往来相場となっている。一時よりは、変動幅が縮小してきている。
本日の注目点は、5日SMAが支えとなり心理的な節目となる6,000円を目指す動きとなるのか、それとも利益確定売りに押され5日SMAを明確に下抜けするのかが注視される。
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