FITS エコノミックレポート

東京金60分足では緩やかな上昇トレンド継続!

 

★1月9日以降の東京金60分足では、雲の上方に位置して各移動平均線が緩やかに上昇していることから、短期的には上昇基調が継続している。24時間SMA(緑線)がサポートラインとして意識され、下値を支えている。

 

NY金先物市場は1549.301561.40ドルのレンジ相場となった。ルメール仏経済・財務相は本日『米国が制裁を課せば、EUは速やかに報復する』と発言した。通商問題を巡り欧米の対立が浮き彫りになると、安全資産の金は買い戻しが優勢となった。12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が市場予想や前回値を下回ったことも金先物の下値を支えた。また、ポジション調整的な買いも入った。

 

価格帯別出来高では、下値に出来高が多い価格帯があるので、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが上昇基調が継続するかのポイントとなる。一方で、じり高が継続していることから、売り方からの手仕舞いによる買い戻しが出にくい展開となっている。そのため、一気に買い戻しが出て踏み上げ相場となる可能性もある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で緩やかに上昇基調となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出ている中、%Dが横ばいになってきていることで上向きバイアスが弱まっている。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,484円がサポートとなり緩やかに上昇基調は継続している。また、5日SMAから260日SMAまで全て上向きとなっていることから、安定した上昇基調が続いていることになる。NY金は、米中貿易摩擦は後退したものの、新たに欧米間での貿易摩擦の激化が浮上してきたことで、底堅い展開になっている。為替市場では徐々に110円台の値固めに入っていることから、東京金の下支えとなっている。

 

注目点では、5日SMAがサポートラインとして意識され上昇基調が継続していることから、週明けも5日SMAを維持出来るかが焦点となる。米国株も連日史上最高値を更新しつつ、米長期金利は1.8%台で低下しないことから、イールドスプレッドから米国株には割高感が出ている。そのため、米国株が調整下落するようなら、NY金はさらに底堅い展開となりやすい。

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