FITS エコノミックレポート

東京金60分足では短期的な下落調整!

 

★8月14日以降の東京金60分足では、雲の下限120時間SMA(赤線)を下抜けしたことで、下落基調が継続した。16日高値5,194円を起点として17日高値5,167円を結んだレジスタンスライン(R1 )を上抜けするまでは下落基調が継続しやすい。寄付き後に雲のネジレがあることから、反転や加速など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1503.30-1523.60ドルのレンジ相場となった。中国本土株式市場がほぼ3週ぶりの高値をつけ、その後の欧米株式市場も軒並み上昇し、債券は売られ、市場全体的にリスク回避姿勢が一時的に後退した。リスク選好による流れから安全資産とされる金価格に売り圧力がかかり、続落して引けた。また、1520ドル近辺には戻り売りの興味が残されており、目先における上値目途になる可能性がある。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯をわずかに下抜けしてきたことで、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすい。ただ、直ぐに回復するようなら地合いの強さが示される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜け下落基調が続いたが、横ばいとなってきていることで下落の勢いは鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、下落基調は継続している。

 

東京金日足では、5日SMAの5,141円を下抜けしたものの、10日SMAの5,113円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。再び5日SMAを上抜け出来るのか、それとも10日SMAを下抜けするのかが注目される。10日SMAを下抜けすると、5日SMAも下向きとなり10日SMAとデッドクロスする可能性が出てくる。そうなると、25日SMAの5,004円近辺までの下落調整の可能性も出てくる。NY金は、わずかに10日SMAを下抜けしてきていることから、下落調整が続く可能性もある。25日SMAの1,456.75ドルが一旦の下値目処として意識される。為替市場では、米長期金利が下げ止まったことや、米ドルインデックス指数が上昇していることから、106円台半ば近辺で底堅い展開となっている。

本日の注目点では10日SMAを維持できるかであるが、下抜けした際の下値目処は、23.6%押しの5,027円、25日SMA5,004円、38.2%押し4,924円が目処となる。

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