FITS エコノミックレポート

東京金60分足では直近高値を上抜け!

 

★6月13日以降の東京金60分足では、直近高値4,707円が心理的な上値目処となっていたが、上抜けしたことで上値を試す展開となりやすい。120時間SMA(赤線)240時間SMA(茶線)が緩やかに上向きとなっており、短期的には上昇基調が継続している。

 

NY金先物市場は1344.80-1366.60ドルのレンジ相場となった。米FOMCを控え、市場が全般的に様子見姿勢となるなか、前日の上昇に対する小幅な調整が入った。政策金利の据え置きが予想通り決定され、7月利下げの可能性が高まる結果となったことから、金先物は下げ渋った。その後、FOMC後にドル安が進むと、引け後の時間外取引で上値を伸ばした。 

 

価格帯別出来高では出来高の多い4,674-4,679円から上方にかい離してきたことから、50円抜けとなる4,725円近辺で一旦上値が重くなる可能性がある。上値で出来高が膨らんでいないことから、出来高が膨らむかが注目される。急進しただけに上値が重くなると利益確定売りに押される可能性もある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインからMACDとシグナルがかい離幅を広げながら上向きとなってきていることから、上向きの勢いが強くなっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DとSlow%Dが上向きとなっており、過熱感もないことから短期的には上昇基調を維持している。

 

東京金の日足では、6月17日の直近高値4,707円を上抜けしてきたことで、2月20日の年初来高値となる4,789円が視界に入ってきた。5日SMAと10日SMAがサポートとして意識され、両線とも上向きとなっていることから、短期的には上昇基調が継続している。モメンタム系のストキャスティクスでは過熱感が出ているが、トレンド発生時には高水準で張り付くので注意が必要となる。NY金は利益確定売りが入ったが、米長期金利の低下や米FRBの利下げ観測からドル安となり、大きく下落する要因は現在のところは見られない。為替市場では、FOMCの結果を受けドル売りとなりやすく、円高が東京金の上値を抑える要因となりやすい。

 

東京金の注目点は、4,707円を維持しつつ2月20日の年初来高値4,789円を目指す展開となるかが焦点となる。為替市場で108円台を維持出来るかも注目される。本日は『ゴトー日』となるため、仲値決定後の10:00以降の値動きには注意が必要となる

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