FITS エコノミックレポート

東京金60分足では直近高値がレジスタンス!

 

★5月15日以降の東京金60分足では、5月20日の直近高値4,524円や雲の上限がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。本日午後に雲の上限が4,517円まで低下することから、現在値付近を維持出来ると雲の上限上抜けする。一方で、72時間SMA(青線)がサポートとして意識されていることから、維持出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1269.00ドルまで下落後、1274.60ドルまで上昇した。米商務省が、中国通信機器大手ファーウェイとの事実上の取引禁止措置に絡み、利用者への影響緩和のため一部の取引(スマートフォンのソフトウェアの更新など)への適用を3カ月間猶予すると発表した。そのため、目先的に安心感が広がり、欧米株高となったことから売りが先行した。その後、買い戻しもみられたが、1275ドル手前で上げ渋る状態が続き、再び軟調になった。

 

価格帯別出来高では、出来高の少ない価格帯に位置していることから、変動幅の大きな動きになりやすい。上値に出来高の多い価格帯が位置していることから、戻り局面では買い方からの『やれやれ売り』が戻りの重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしてきたものの、MACDとシグナルのかい離幅が縮小してきており、上向きの勢いは鈍化傾向にある。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%D:88.33、Slow%D:89.44と短期的には過熱感が出てきており、調整局面となっても不思議ではない。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,522円がレジスタンスとなり、上値が抑えられている。また、10日SMAの4,530円もレジスタンスとして意識される。一方で、下値では260日SMAの4,492円と200日SMAの4,478円がサポートとして意識されている。5日SMAと10日SMAが下向きとなっており、近日中にはロウソク足が5日SMAを上抜けするのか、それとも5日SMAの下落とともに下押しするのかが注目される。NY金は、ドルインデックス指数の上昇や米長期金利の上昇が上値を抑える展開となりやすい。為替市場では、日米金利差が再びかい離してきたことから、底堅い展開が予想される。ただ、NY時間でも110.70円より上ではドルの戻り売りも控えていることから、110円台半ば近辺の動きになりやすい。

本日も引き続き上値では5日SMAと10日SMAを上抜けできるのか、それとも260日SMAと200日SMAを下抜けするのかが焦点となる。

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