FITS エコノミックレポート

東京金60分足では明確に上昇トレンドを形成!

 

★5月24日以降の東京金60分足では、一旦押しの場面があったが24時間SMA(緑線)がサポートとなり、その後はほとんど押しもなく上昇基調を継続している。26期間先の一目均衡表の先行スパン1・2も上昇基調となっていることから明確な上昇トレンドを維持している。押しがあった場合は、24時間SMAがサポートとなるかが注目される。

 

NY金先物市場は1310.90-1333.00ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領が仕掛けている世界的通商リスクへの懸念で投資家のセンチメントが悪化しており、逃避資産とされる金の買いが継続した。また、米長期金利の低下を背景に為替市場でドル安・ユーロ高が進んだことも金の買いを後押しした。 また、米国債イールドカーブ(長短金利差)が再び逆転し、世界経済の減速懸念からリスク回避目的の資金が金市場へ流入した。

 

価格帯別出来高では、押しの場面がほとんどないことから、出来高が伸びないまま上昇している。そのため、一旦上値が重くなると利益確定売りが入りやすく、やや大きな調整となりやすいので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で上昇基調が継続している。MACDがシグナルを下抜けするまでは上昇基調が継続する。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、明確なトレンドが発生している時は、上限に張り付きやすく売られ過ぎ過熱感が継続するというダマシがでやすい。そのため、上昇トレンドが継続している間は、ストキャスティクスの機能は劣化していると見たほうが良い。

 

東京金の日足では、レジスタンスとして意識される100日SMAの4,592円を上抜けしてきた。このまま上抜けが継続するかが注目される。また、100日SMAの上方に75日SMAの4,610円が改めてレジスタンスとして意識される。4月11日の高値4,662円を上抜けすると上値切り上げとなり、2月20日の年内高値4,789円が視界に入る。NY金は、米国発の貿易摩擦による世界景気減速懸念が強まっていることや、FRBの利下げ観測が強まっていることで、買われやすい地合いが継続しそうだ。一方で、為替市場では、日米金利差が縮小傾向にあり円買い・ドル売り地合いになりやすく、東京金の上値を抑える要因となる。

 

本日の注目点とすれば、100日SMAの4,592円を明確に上抜け、上方に位置している75日SMAの4,610円トライとなるかが焦点となる。

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