FITS エコノミックレポート

東京金60分足では抵抗帯に挟まれもみ合い相場!

 

★5月9日以降の東京金60分足では、上値を24時間SMA(緑線)240時間SMA(茶線)がレジスタントして意識され上値を抑える展開となっている。一方、下値では雲の上限がサポートなり下値を抑える展開となっている。そのため、もみ合い相場が継続している。寄付き後には、雲の上限が上昇することから、レジスタンスを上抜けするのか、それとも雲の中での値動きになるかが注目される。

 

NY金先物市場は1293.60-1301.70ドルのレンジ相場となった。米中の経済指標がさえない結果となり、買いが優勢となったが、トランプ米大統領が『自動車関税の発動を延期する計画』との報道を受けて米株がプラス圏に浮上するなどリスクオフムードが緩み、金先物は上げ幅を縮小して取引を終えた。しかしながら、米中貿易摩擦の早期解消への期待は広がっていないことから、押し目買い興味も散見された。

 

価格帯別出来高では、もみ合いから下抜けすると出来高が少ない価格帯のため、ボラティリティが高まりやすい。また、上値が重くなっていることから、下値で買った買い方からの利益確定売りが入りやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上で横ばいとなっており、トレンドレス状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、ダマシが頻発しており方向感を欠いた動きとなっている。

 

東京金日足では、5日SMAの4,545円と10日SMAの4,552円を上抜け維持しており、5日SMAも上向きとなってきたことで、戻り基調は継続している。ただ、上値では25日SMAの4,586円、100日SMAの4,590円、75日SMAの4,619円がレジスタンスとして意識されやすい。2月20日が高値となり上値・下値を切り下げる押し⇒戻り⇒押しが続いていることから、下落トレンドは継続している。米長期金利が低下する中、NY金は1,300ドル前後での動きとなっている。米国を中心とした貿易摩擦が悪化していることや、中東での地政学リスクも高まっていることから、大幅な下落基調にはなりにくい。為替市場では、日米金利差縮小が止まらないことから、ドル/円においては円安になりにくい展開となっている。そのため、リスク回避の動きになると、円高基調が高まりやい。

本日も下値では5日SMAと10日SMAを維持出来るかにある。また、上値では25日SMAと100日SMAがレジスタンスとして意識されるかも注目される。

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