★10月30日以降の東京金60分足では、5,127円の安値を付けた後は戻り基調が継続した。雲の下限がレジスタンスとして意識され、その後は失速する形で急落した。しかし、下値では押し目買いも入り急速に下げ止まる展開となっている。
NY金先物市場は1461.40-1493.60ドルのレンジ相場となった。『米中が互いに賦課している関税を段階的撤廃に合意』との中国側の見解を受けて、通商摩擦への警戒感が大きく後退した。リスクオン地合いが強まるなかで、安全資産とされる金は売り優勢となった。米国側もいわゆる第1段階の合意には関税撤廃が含まれることを認めると、金相場は更に下げ幅を拡大した。為替相場でドル高が進んだことも、ドルで取引される金先物の重しとなった。ただし、一部報道によると、追加関税を段階的に撤廃する合意について米ホワイトハウス内や外部の顧問から激しい反対論が出ているもよう。
価格帯別出来高では、真夜中ながら下値では出来高が膨らみ下げ止まる展開となった。急落したことで、ほとんど出来高のない価格帯が発生しており、出来高の少ない価格帯では上下に大きく振れる展開となりやすいので注意が必要となる。また、5,200円前後では、買い方の『やれやれ売り』で上値の重石となりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識され、上抜け出来ないまま下落基調となった。ただ、MACDとシグナルのかい離幅が縮小してきているので、下押しバイアスが鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準で%DがSlow%Dを上抜けしてきていることから、戻り基調を示している。
東京金の日足では、注目していた25日SMAの5,190円を下抜けしたものの、75日SMAの5,140円がサポートラインとして意識され一旦下げ止まる展開となっている。一方で、5日SMAが10日SMAをデッドクロスしてきており、レジスタンスとして意識されやすい。本日は75日SAMを維持出来るかが焦点となるが、維持できずに下抜けすると、10がうt2日の直近安値5,071円や100日SMAの5,061円が次の下値目処として意識される。NY金先物市場は100日SMAの1,473ドルを下抜けしてきており、下落基調が強まってきた。下値目処では、10月1日の1,458ドルで下げ止まるかが焦点となる。為替市場では、上値は重いものの109円台前半で推移しており、東京金の下支えとなっている。
東京金は引けに掛けて戻り基調となっていることから、寄付き後からも戻り基調が継続するかが注目される。また、75日SMAを維持出来るかも焦点となる。
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