FITS エコノミックレポート

東京金60分足では徐々に上値切り下げの展開!

 

★10月22日以降の東京金60分足では、雲の下限や120時間線(赤線)を下抜けしたことで下押し圧力が強まっている。ただ、4420円がサポートとして意識されている。そのため、4420円を維持出来るかが注目点となる。10月23日高値をピークとして徐々に上値を切り下げる展開となっていることから上値の重さが意識される。

 

NY金先物市場は、一時1246ドルまで買われた。NYダウが下げ幅を拡大すると安全資産としての金に資金が向かった。しかし、米国株が一転買戻し基調になると金への売り戻しが強まり、高値から10ドルほど値を戻した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、もう一段の下押しがあると買い方からの手仕舞い売りが入りやすい。4420円前後では出来高が膨らんでいないことから、今後出来高が増えてくるかが焦点となる。出来高が急速に増えてくるようなら下げ止まる兆しとなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDがゼロラインを下抜けていることで、12時間EMAと26時間EMAがデッドクロスしていることを示現している。MACDとシグナルがかい離幅を広げて下落基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%Kが%Dを下抜け両線とも下向きとなっているこで、短期的には下落調整となっている。

 

東京金日足では、ほぼ5日SMAの位置にありサポートとなるか攻防となっている。一方で、一目均衡表では転換線4398円がサポートして意識されており、転換線は上向きとなっていることから、上昇基調は崩れていない。ストキャスティクスは%K:89.41、%D:90.05と高値圏で%Kが%Dを下抜けしたものの、トレンド発生時には押し目買いのダマシとなりやすいので注意が必要となる。ただ、RSI(パラメータ:14)も60.95%で下向きとなってきた。NY金は、米長期金利や米ドルインデックス指数が低下していることや、世界的に株価が不安定になっていることで、持ち直しの展開となっている。ただ、為替市場ではリスク回避の動きにもかかわらず、過度な円高進行となっていない。そのため、東京金の下支えになっている。ドル/円でドルが強いのは、米長期金利の先行き上昇見通しや本邦機関投資家の海外投資が活発なこと、年末のドル手当の早期化などから、ドルの需要が根強くあることが過度な円高進行を抑制している。

米国株が不安定な動きになっていることから、リスク回避の動きにつながっている。ただ、米企業の第3四半期決算が一巡すると決算前に控えていた自社株買いが再び入りやすくなり、徐々に下値が見えてくる可能性が高い。FRBの12月利上げ観測もあり、再び米長期金利上昇と円安が進行しやすくなる。

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