★3月16日以降の東京金60分足では、徐々に上値・下値を切り下げる展開となっている。ただ、120時間線(赤線:日足では5日線)4491円を上回っていることから、維持出来るかが注目される。雲の上限に位置していることや120時間線を上回っていることで、上昇基調は維持されている。
NY金先物市場は一時335.00ドルまで買われた。トランプ米大統領は、少なくとも500億ドル相当の中国製品への関税賦課を命じる大統領令に署名したことが売り材料となった。米中貿易摩擦は激化するとの見方が広がり、米国株は取引終了時点にかけて大幅安となったことから、安全逃避的な金買いが優勢となった。米長期金利の低下も材料視された。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、寄付きでは買い方からの利益確定売りが入りやすい。現在出来高の少ない価格帯に位置しており、値動きが大きくなりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルがデッドクロスしながら緩やかに低下傾向となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%Kが%Dを下抜け下落基調となっている。
東京金の日足では、25日線が下向きで上値抵抗ラインとなり下押し圧力となっている。前日ロウソク足に対して『はらみ線』となっていることから、前日高値4532円を上抜けるのか、それとも前日安値4465円を下抜けするのかも注目点となる。外国為替市場では104円台後半まで円高が進んでおり、東京金にとっては上値の重石しとなりやすい。ただ、政府要人などから円高けん制発言が出てくると、一旦の戻りを試す展開となる。
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