FITS エコノミックレポート

東京金60分足では徐々に三角持合いの様相!

★7月22日以降の東京金60分足では、徐々に上値を切り下げ・下値を切り上げる三角持合いの様相となってきた。近日中に上下どちらかに振れやすくなる。また、先行き雲の厚みも薄くなっていることからも、雲の抵抗帯が弱くなり振れやすい展開となる。各SMAも集中してきていることも、大きな動きの前兆となりやすい。

 

NY金先物市場は1412.90ドル-1424.80ドルのレンジ相場となった。この日発表された4-6月期米国内総生産(GDP)速報値は市場予想を上回ったことを受け、弱含む場面となった。もっとも売り一巡後は、利下げが確実視されているFOMCを控えてポジション調整の買い戻しが優勢となった。また、中東情勢の緊張状態は続いていることや、米国金利の先安観は後退していないことから、金先物は底堅い動きとなった。

 

価格帯別出来高では、4,940円を挟んで出来高が増えていることから、上下に振れると大きな動きとなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしているものの、MACDがシグナルを下抜けしてきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、短期的には下落基調となっている。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,929円を上抜けしており、上値は重いものの上昇基調は継続している。下値では10日SMAの4,924円や25日SMAの4,891円が下値支持ラインとして意識される。一方上値では7月19日4,983円が意識される。NY金先物は、30-31日のFOMCで利下げが実施されるとの思惑や先行きの金利低下観測も金の下支え材料となっている。為替市場では、ドルが底堅い展開を示しており、108円台半ば前後での展開が続いている。ただ、今週は日米金融政策会合が予定されており、ほぼ市場では織り込まれている。しかし、日銀が据え置きの予想に対して、米FOMCで利下げが実施され、先行きも利下げの思惑が継続するようなら、ドル売り・円買いが一時的に強まる可能性もある。

本日の注目点は5日SMAと10日SMAを維持しながら、7月19日の高値に向けて上昇するかにある。ただ、日米の金融政策会合を控えて様子見ムードが広がる可能性もあり、もみ合い相場が続く可能性も高い。

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