FITS エコノミックレポート

東京金60分足では引けにかけ持ち直す!

 

★8月6日以降の東京金60分足では、リスク回避の巻き戻しにより一旦120時間SMA(赤線)まで下落したが、サポートラインとなり下ヒゲの長いロウソク足で戻り基調となった。寄付き後は雲のネジレが連続していることから、相場の反転や加速など節目となりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1488.90-1546.10ドルのレンジ相場となった。金融市場全般のリスク回避ムードの強まりに金先物は時間外から買いが先行し、一時1546ドル台まで上昇した。しかしながら、トランプ米政権が中国に対する第4弾の追加関税の一部先送りを発表すると、相場は一気にリスク回避の巻き戻しになった。NY金先物12月限は1490ドル割れまで急落した。もっとも、香港デモ拡大と中国介入への警戒感、南アジアでの核保有国同士の対立、アルゼンチンのデフォルト懸念などのリスクは残り、売り一巡後は1510ドル台まで持ち直した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯近辺で推移しており、買い手・売り手が交錯しやすい状況となっている。損益分岐点前後に位置していることから、利益確定の売買は入りにくい。そのため、新規の売買が相場の方向性を左右しそうだ。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDがシグナルを下抜けしたものの、MACDは緩やかな低下傾向となっていることから、下落の勢いは感じられない。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DとSlow%Dが横ばいとなっており、方向感を欠く動きとなっている。オシレーターでは、方向感を失っていることから、寄付き後の動向が注目される。

 

東京金日足では、一旦5日SMAの5,113円を下抜けしたものの、長い下ヒゲを伴って5日SMAを回復して終了した。そのため、短期的には上昇基調は継続している。本日も5日SMAを維持できるのかが注目される。NY金先物市場は、リスク回避の巻き戻しによる売りも散見されている。また、米長期金利が上昇していることも嫌気され上値の重い展開となっている。為替市場では、米長期金利が1.7%台に回復していることや、米国株が堅調推移していることで、ドル買い・円売りが入りやすい地合いとなっている。また、8月6日付けのCFTC投機筋の対ドルでの差引き持ち高では、円ロングポジション(円買い・ドル売り)+10,561枚となっている。円ロングポジションとなったのは、2018年6月12日以来。そのため、ロスカットによる円安進行が速まった。東京金にとっては、円安進行が下値を支える材料となりやすい。

 

本日の注目点は、5日SMAを維持出来るかが焦点となる。下値では10日5,082円や25日SMA4,962円もサポートラインとして意識される。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ