FITS エコノミックレポート

東京金60分足では引けにかけ上値の重い展開!

 

★1月30日以降の東京金60分足では、戻り基調が続いたものの72時間SMA(青線)雲の上限がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となった。ただ、下値を切り上げるダブルボトムネックラインとなる5,488円を上抜けしていることで、上向きバイアスが強まる可能性もある。しかし、寄り付き後にネックラインを下抜けするようなら、下押しバイアスが強まる可能性もある。

 

NY金先物市場は1551.10-1566.20のレンジ相場となった。新型肺炎のワクチン開発に大きな進展との報道や、米経済指標が好結果だったことで、株式市場が上昇しリスク選好に市場は傾いた。安全資産とされる金先物価格は一時弱含んだものの、昨日の大幅下落を含め3日続落していたこともあり利食いの買いも入り、4日ぶりに小幅に反発して引けた。

 

価格帯別出来高では、上値の出来高の多い価格帯があることから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重石となる。ただ下値でも短期的に出来高が膨らんでいることから、下値では押し目買いも入ってきている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜け上向きを維持していることから、戻り基調が続いている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、短期的に買われ過ぎの過熱感が出ている。ただ、トレンド発生時は、高水準に張り付くダマシが発生しやすい。そのため、MACDの動きに注意。

 

東京金の日足では、上値を5日SMAの5,500円と10日SMA5,507円が抑えている一方で、下値を25日SMAの5,479円が支えており値幅の小さい展開となっている。寄り付き後に上抜けするのか、下抜けするのかが注目点となる。NY金はリスク選好の中で、利食い買い戻しの展開となったが、株高・金利上昇局面では上値の重い展開が予想される。為替市場では、リスク選好の円売り・ドル買いから109円台後半まで円安が進行したことで、東京金の下支えとなっている。ただ、110円台では本邦輸出勢のドル売りもあり上値の重い展開となる。

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