FITS エコノミックレポート

東京金60分足では引けにかけて戻り基調!

 

★6月1日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲下限を下抜け下落基調となったものの、6月4日安値5,931円が下値目処として意識されると下げ止まり、引けにかけては戻り基調となった。先行き雲のネジレが2つあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。上値では雲の下限がレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1671.70-1723.20ドルのレンジ相場となった。注目された5月米雇用統計は、非農業部門雇用者数変化が250.9万人増と市場予想の800万人減から大きく改善した。失業率も13.3%と予想より強い結果となった。ポジティブサプライズに安全資産とされる金を売る動きが強まった。リスク選好地合いが強まるなか金先物は軟調に推移し、引け値ベースでは約2カ月ぶりの安値で終えた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の最も多い価格帯で下げ止まる展開となった。ただ、上値でも出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに上向きとなっており、戻り基調となってきた。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dが上向きとなっており、戻る基調が継続している。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,989円や10日SMAの5,979円を下抜けしたものの、25日SMAが5,948円がサポートとなって下支えした。5月に入ってから25日SMAがサポートラインとして意識され何度も下げ止まる展開となっている。そのため、25日SMAを明確に下抜けすると、下値模索の展開となりやすい。下値では、75日SMAの5,752円が次にサポートラインとして意識される。NY金先物はNY市場でリスク選好の動きが強まり、心理的な節目となる1,700ドルを下抜け約2ヵ月ぶりの安値まで下落するなど、下値模索の展開となっている。為替市場では、リスク選好の円売りが傾向が持続していることから、東京金の下支えとなっている。米長期金利も上昇傾向にあることから、ドル/円の下支えとなりやすい。

本日の注目点では、60分足で2つの雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速などトレンドの節目になりやすい。また、強固な25日SMAのサポートラインを維持出来るかにある。

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