FITS エコノミックレポート

東京金60分足では引けにかけて売り強まる!

 

★3月6日以降の東京金60分足では、引けにかけて下落したことから下押しバイアスが強いことを示している。寄り付き後雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。26期間先の雲は先行スパン1・先行スパン2ともに下落基調となっている。

 

NY金先物市場は1560.40‐1651.00ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルスの影響を懸念した世界株安が加速し、資産の現金化が進むなかで金への売り圧力は強まった。また、ドルが対ユーロで1.10ドル台までドル高に振れたこともドル建ての金先物の重しとなり、一時約1カ月ぶりの安値となる1560.4ドルまで下値を広げた。現金以外の資産を換金する動きが広がっており、米国株安を意識した安全逃避の金買いは観測されなかった。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高の多い価格帯があることから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすく、下押しバイアスが強まる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとともに下向きとなっており、下落基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、下押しバイアスが強い展開となっている。

 

東京金の日足では、75日SMAの5,410円と100日SMAの5,351円を下抜けしたことで、200日SMAの5,152円や260日SMAの5,030円が視界に入ってきた。NY金は、過度なリスク回避により米国株が大幅下落していることから、資産の現金化が進み金もその対象となっている。現金化が一巡するまでは下押しバイアスがかかりやすい。為替市場では、過度なリスク回避の円買いは強まっていないものの、上値も重い展開が続いている。

本日も注目点は、200日SMAと260日SMAが視界に入ってきていることから、下値トライととなるのか、それとも安全資産として再び買い戻しが入るのかが焦点となる。週末ということもあり、市場全体にポジション調整的な売買が入りやすく、変動しやすい相場展開となりやすい。

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