★1月29日以降の東京金60分足では、雲のネジレを挟んでもみ合い相場から24時間SMA(緑線)がレジスタンスとなり下落基調が強まった。ただ、5,450円で下げ止まり引けにかけては持ち直す展開となった。26期間先の先行スパン1・2が横ばいとなっていることから、下押しバイアスは鈍化している。
NY金先物市場は1552.80-1584.50ドルのレンジ相場となった。急反発した中国株式市場だけではなく、欧米株が軒並み上昇していることを背景に市場はリスク選好となり、安全資産とされる金先物価格は3日続けて弱含んだ。NYダウが500ドルを超えて上がるなど、米国株の買いの勢いが増したことや米長期金利の上昇を嫌気したことで金先物は下げ幅を広げた。
価格帯別出来高では、5,500円前後から上値で出来高が多いことから、戻り基調では上値の重石となる。出来高が膨らむかが今後の焦点となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいから上向きになってきていることで、短期的には戻り基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、下方で%DがSlow%Dを上回り両線とも上向きとなってきていることで、戻り基調を示している。
東京金の日足では、25日SMAの5,470円がサポートラインとして意識されている。そのため、25日SMAを維持出来るかが本日の注目点となる。25日SMAを明確に下抜けると75日SMAの5,265円や100日SMAの5,244円が視界に入ってくる。NY金は中国の景気刺激策にリスク選好の動きとなり、米国株高・米長期金利高となったことで売れらる展開となった。しかし、新型肺炎の感染者数や死亡者数は日々増加していることから、このままリスク選好の動きが継続するかは疑問である。為替市場では、リスク選好のドル買い・円売りが強まり109円半ばまで円安が進行したことで、東京金の下支えとなった。
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