★3月16日以降の東京金60分足では、週末の日付が変るころから上値が重くなり、上値・下値を切り下げ終了した。週末はNYダウが引けにかけて大幅下落したことから、リスク回避の円買いが強まったことが要因となる。ただ、雲の上限の上方に位置していることや、各移動平均線を上回っていることから、短期的には上昇基調は継続している。
NY金先物市場は一時1350.40ドルまで買われた。米国株の大幅続落やドルが主要通貨に対して弱含んだことが買い材料となった。トランプ米大統領が、歳出法案に署名したことで、米政府機関の閉鎖が回避され米国株が一時反発したが、米中貿易摩擦への懸念で米国株が下げに転じたことでリスク回避の金買いが活発化した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上回っていることから、上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすい。高値圏で出来高が増えるかが週明けの注目される。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDとシグナルのかい離幅をが縮小しており、MACDが下向きとなっていることで短期的な調整下落傾向となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%Kが%Dを下抜けして両線とも下向きとなっている。
東京金の日足では、260日線4558円が上値抵抗ラインとなり、上ヒゲ陽線引けとなっている。また、ダブルボトムネックライン4548円を一旦上抜けしたものの、維持することが出来ず再び下抜けした。ただ、日足のストキャスティクスの%Kと%Dは上向きを維持していることから、週明け再び上値トライとなりやすい。一目均衡表では基準線が上値を抑えている。東京金は、上昇トレンド入りとなるか節目にきている。
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