FITS エコノミックレポート

東京金60分足では引けにかけて上値の重い展開!

 

★4月8日以降の東京金60分足では、引けにかけて24時間SMA(緑線)を下抜け上値を切り下げる展開となった。高値圏に位置していることから、上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。また、心理的な節目となる6,000円を目前に上値が重くなってきた。各SMAは緩やかに上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。

 

NY金先物市場は1747.10-1788.80ドルのレンジ相場となった。新型コロナの感染拡大を背景に世界経済の大幅な鈍化が懸念される中、安全資産とされる金の買いが継続した。国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しを発表し、2020年の成長率は-3.0%に落ち込むと予想した。為替市場でドル安が進んだことも、ドルの代替資産とされる金の買いを後押しした。米長期金利の低下を意識した買いが入ったことや、ユーロ高・米ドル安の相場展開となったことから、一時1788.80ドルまで一段高となった。ただ、その後は伸び悩みとなった。米国株高を受けて利益確定を狙った売りが観測されており、一時1747.10ドルまで反落した。

 

価格帯別出来高では、高値圏でもみ合いながらも出来高は膨らんできている。下値での出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。そのため、新規の買いが継続して入ってくるかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルとデッドクロスして下落基調となっていることから下押しバイアスが強くなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下落調整局面となっている。短期的には下落基調となっていることから、雲の上限などで下げ止まるか注目される。

 

東京金の日足では、上向きの5日SMAがサポートラインとなり、上昇基調が継続している。現在5日SMAは5,871円に位置しており、下落調整局面で下げ止まるかが注目される。10日SMAの5,757円も上向きとなっており、サポートラインとして意識される。上値では、心理的な節目となる6,000円を上抜け出来るかがポイントとなる。NY金は米FRBのドル資金供給からドルの余剰感が強くなっており、ドル安による金買いが下支えとなる。1,700ドル台で値固めしてきている。為替市場では、ドルの余剰感が強まってきていることから、徐々に上値の重い展開となっており、じわりと円高が進行してきた。そのため、東京金の上値を抑える。

本日の注目点は、短期的な下落調整的な動きとなっており、5日SMAで下げ止まるかが焦点となる。また、上値追いとなった場合は、心理的な節目となる6,000円を上抜け出来るかにある。

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