FITS エコノミックレポート

東京金60分足では引けにかけて上値の重い展開!

 

★1月20日以降の東京金60分足では、日付が変わる前後に大陽線による上昇となったが、引けにかけては上値を切り下げる展開となった。本日寄り付き直後に雲のネジレがあることから、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1555.80-1575.50ドルのレンジ相場となった。中国の新型肺炎の世界的な感染拡大懸念で、安全資産の金が買われた。米疾病対策センター(CDC)は米国で2人目、3人目の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。米国株安や米長期金利の低下を受けて安全逃避的な金買いが優勢となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上回っていることから、一旦上値が重くなると利食い先行の動きが強まりやすい。そのため、一時大陽線による上昇となったものの、上値が重くなったことで引けにかけて買い方からの利食い売りが入ったものと思われる。ただ、引けにかけて下ヒゲロウソク足となっていることで、押し目買い引けとなった。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺でもみ合った後、急速に上昇基調となった。ただ、MACDの上昇がやや鈍化している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎから%DがSlow%Dを下抜け、両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスが強くなってきている。引けにかけて上値を切り下げる展開となっていることで、寄り付き直後の動きがポイントとなる。

 

東京金の60分足では、上値の重い展開となっていたが、日足では5日SMAの5,500円を再び上抜けしてきたことから、短期的には回復基調となっている。10日SMAの5,493円近辺がサポートラインとして意識されている。NY金は、新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、安全資産とされるNY金買いになりやすい。ただ、為替市場ではリスク回避の円買いが強まりやすく、週明け早朝は108円台後半まで円高が進行している。そのため、東京金の上値を抑える要因となる。

 

週末を通して新型コロナウイルスの感染者が急増し、世界へ拡散してきた。そのため、リスク回避の動きが強まりやすいことから、安全資産とされる金買いが強まりやすい。一方で、リスク回避の円買いも強まりやすく、東京金の上値を抑える。そこで、NY金の上昇に対して東京金の上値の重さが意識される可能性がある。5日SMAと10日SMA前後でもみ合い相場が続いていることから、もみ合いから放れると大きな動きとなりやすいので注意が必要となる。

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