★4月24日以降の東京金60分足では、引けの4時間前から値動きがほぼ止まり、様子見の強い相場となった。夜間取引では、24時間SMA(緑線)を超えると徐々に上昇基調が強まったが、窓空けした7日の高値4,564円や雲の下限がレジスタンスとなった。再び24時間SMAを下向きとなっていることから、下落基調は継続している。
NY金先物市場は1280.20-1292.80ドルのレンジ相場となった。米中貿易摩擦の長期化を警戒して金先物は1292.80ドルまで買われたが、株安が一服したことや9日から開かれる米中貿易協議の行方を見極めたいとの理由で、安全逃避の金買いは縮小した。米長期金利がやや上昇したことも、金先物の上昇を抑える一因となったようだ。
価格帯別出来高は、上値に出来高が多いことから戻り上値の重い展開が続く可能性が高い。下値で出来高が増加してくるかが焦点となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺まで上昇したものの、上値が意識され再びMACDがシグナルを下抜ける展開となっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%D:5.13、Slow%D:4.84と短期的にはかなり売られ過ぎている。
東京金の日足では、5日SMAの4,560円と10日SMAの4,566円が下向きとなっており、レジスタンスとして意識され下落基調が継続している。そのため、5日SMAと10日SMAを上抜けするような動きになるまでは下押し圧力が残る。下値では、260日SMAの4,495円や200日SMAの4,475円が視界に入ってきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:14.80、Slow%D:14.80と売られ過ぎ過熱感はあるが、下落トレンドが継続しているうちは低位で底這いしやすい。NY金は、9日から米中貿易通商閣僚級協議が始まる。昨日は楽観と悲観のニュースが交錯するなど、米中貿易摩擦の激化のリスクも残っており、大幅下落するような地合いではなさそうだ。為替市場では、米中通商協議の行方を横目に109円後半から110円を挟んだ値動きが続きそうだ。
下落トレンドが続いている時は、モメンタム系オシレーターの機能が劣化しやすいことから、トレンドフォロー系のオシレーター中心に見ていく必要がある。260日SMAや200日SMAが視界に入ってきていることから、その前後での動きにも注意が必要となる。
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