★3月2日以降の東京金60分足では、引く続き240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開が続いている。NY時間帯では上値の重さが意識され一時失速したが、引けにかけて戻り基調となった。しかし、240時間SMA近辺まで上昇した後は、押し戻されて終了した。今週はこの240時間SMAを上抜け出来るのかが注目点となる。週明けは雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1642.40‐1692.80ドルのレンジ相場となった。米国株が大幅続落し、米長期金利の低下も継続するなど、新型肺炎の感染拡大による世界経済への懸念で、投資家のリスクオフ姿勢が高まっている中、逃避資産の金に買いが入った。また、為替相場でドルが対ユーロで下落したことも、ドル建ての金の買いを後押しした。通常取引開始前の時間外取引で1690.70ドルまで買われた後、米雇用統計の改善を意識して1669.10ドルまで下落した。その後は、米国株式の動向を意識した相場展開となった。通常取引終了後の時間外取引で株安を意識して一時1692.80ドルまで買われたが、米国株式の下げ幅縮小を受けて1666.10ドルまで売られる展開となった。
価格帯別出来高では、5,500-5550円の出来高が多いことから上値が重くなると利益確定売りが入りやすく上値を抑える展開となっている。ただ、もみ合い相場ながら出来高を膨らませていることから、新規の買いも入っている。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしたものの横ばいとなっており、底堅い展開となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dは上向きを維持していることから、戻り基調は継続している。
東京金の日足では、下向きの10日SMAが上値を抑える展開となっている。一方、5日SMAの5,638円と25日SMA5,626円がサポートラインとして意識され下値を支えている。上放れするのか、下放れするのか注目される。NY金はリスク回避姿勢が強く1,600ドル台後半で底堅い展開となっている。新型肺炎の感染拡大が継続しているうちは、安全資産として買われやすい地合いが継続する。今週1,700ドルトライするか注目される。為替市場では、世界的な株安や米長期金利の急低下からリスク回避の円買いが強まっており、東京金の上値を抑える要因となる。
17-18日に開催される米FOMCでの利下げは100%織り込まれており、利息の付かない金にとっては買い材料となりやすい。ただ、週末には一時104円台まで円高が進行するなど、ドル売り・円高になりやすい地合いが続く。そのため、NY金は上昇しても東京金は為替の影響を受けやすく、上値を抑える展開となりやすい。
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