FITS エコノミックレポート

東京金60分足では小陽線ながらじり高継続!

 

★1月28日以降の東京金60分足では、もみ合い相場から小陽線ながらじり高となった。売り方からすると一番嫌な上昇となり、気が付くと価格が上昇する展開となっている。そのため、もう一段上昇すると売り方からの買い戻しが一気に入りやすい状況となっている。26期間先の雲が上昇していることから上昇基調が継続している。

 

NY金先物市場は、米1月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想のほぼ2倍増えたことや米1月ISM製造業景況指数、米1月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を上回ったため米国経済への見通しが改善し、ドル買いが優勢となったことで金への売りが先行した。

 

価格帯別出来高では、じり高となっているものの出来高が少ないことから、高値圏で出来高が増えてくるかが焦点となる。4600円前後での出来高が多いことから、50-100円抜けの4650-4700円近辺が一旦の上値目処となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとなり再び上昇基調が継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:95.29、%D:95.57と短期的には非常に過熱感が出ており、一旦の調整局面となっても不思議ではないが、トレンド発生時は押し目買いのチャンスとなりやすい。

 

東京金の日足では、2日間高値圏で小陰線となる迷い足となっていたが、5日SMAの4602円がサポートとして意識され上昇基調を強めた。日足でもストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は%K:94.25、%D:92.94とかなり買われ過ぎ過熱感が出ている。NY金は良好な米経済指標を受け米長期金利が上昇したこともあり、利益確定売りに押される展開となった。ただ、確り1300ドル台は維持していることから底堅い展開となっている。為替市場は、良好な米経済指標を受け5営業日ぶりに米長期金利が上昇したことから、ドル買いが強まる展開となった。18年12月期の日銀短観による大企業為替想定レート下期の109.38円を上抜けしてきたことで、決算絡みのドル売り・円買いが入りやすい。また、自動車業態の109.64円近辺では上値が重くなる可能性が高い。

 

東京金は短期的には買われ過ぎ過熱感が出ており、一旦の調整局面となりやすい。ただ、トレンドが崩れないと押し目買いのチャンスとなる可能性もあるので注意が必要となる。

 

 

 

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