FITS エコノミックレポート

東京金60分足では寄付き後に雲のネジレ!

 

★4月22日以降の東京金60分足では、4,550円がレジスタンスとして意識されながらも、もみ合い商状が継続している。寄付き後には、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目となりやすいことには留意したい。まずは24時間SMA(緑線)を上抜けするまでは、下落基調が継続している。

 

NY金先物市場は1279.10-1287.30ドルのレンジ相場となった。米中貿易協議は今週開かれることになったが、米中貿易摩擦の長期化に対する警戒感が高まっており、米国株式が大幅安となったことを受けて安全逃避の買いが優勢となった。また、対主要通貨でのドル軟化が、ドルの代替資産との側面もある金の価格を押し上げる一因となった。

 

価格帯別出来高では、4,585円前後で出来高が多いことから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすい。一方で、もみ合いながらも下値で出来高が増えてくるようなら、持ち直しの兆しとなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からMACDがシグナルを上抜けし始めていることから、戻りの兆しが出ている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Dが再びSlow%Dを上抜けしてきたことから、短期的な戻り基調の兆しが出ている。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,565円、10日SMAの4,573円が下向きとなっており、戻り場面ではレジスタンスとして意識されやすい。また、前日のロウソク足に対して上値・下値を切り下げていることから、前日の高安の中値となる4,581.5円を上抜けできるかが注目される。下値では260日SMAの4,495円や200日SMAの4,474円が意識される。NY金はドル安が進んだことや世界的な株安となったことで、底堅い展開となっており、1,285ドル前後でのもみ合い相場となっている。為替市場では、リスク回避の円買いが継続しているが、110円台前半では底堅い展開となっている。

米中貿易摩擦の長期化懸念や世界的な株安でリスク回避の動きから、米長期金利上昇やドル高が抑制されやすいことから金が買われやすい一方で、円高が東京金の上値を抑える要因となる。東京金は前日下値を切り下げていることから、下げ止まりを確認したい。

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