FITS エコノミックレポート

東京金60分足では寄り付きに雲のネジレ!

 

★8月4日以降の東京金60分足では、6,800円や6,700円などきりの良い価格の節目では一旦もみ合いながらも下落基調が継続した。雲のネジレで終了していることから、寄り付き後トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1911.30-2040.50ドルのレンジ相場となった。米財政出動やウイルスワクチンの早期開発への期待が米株高・金利上昇といったリスク選好につなり、安全資産とされる金は下落した。金利上昇は金利を生まない金の圧迫材料になった。また、ドル相場が対ユーロで持ち直し底堅かったことも、ドル建て金価格の換算値を押し下げた。アジア市場で2040.50ドルまで買われたが、まもなく反落。ロンドン市場の朝方に節目の2000ドルを下回った後は換金目的の売りが観測されており、下げが加速。ニューヨーク市場で1946.00ドルまで下げた後に1959.50ドルまで戻したが、米長期金利の上昇やドル高を意識して通常取引終了後の時間外取引で一段安となり、1911.30ドルまで売られた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い7,000円近辺から失速したことでストップロスを巻き込み下落した。ただ、価格の節目では出来高が膨らむ展開となっている。ほぼ安値引けとなっているが、寄り付き後から出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に下落基調が続いている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ過熱感が出ているものの、明確な下落トレンドを形成していることから下落基調が継続する可能性がある。MACDが横ばいから上向きになるまでは、下落基調が続く可能性がある。

 

東京金の日足では、サポートラインとして意識されていた10日SMAを下抜けすると失速するような下落基調となった。下値では25日SMAの6,467円が視野に入っており、サポートラインとなるかが注視される。また、一目均衡表の日足でも、基準線の6,568円を下抜けしてきており、52期間の高低の中心値である先行スパン2の当日線の6,453円がサポートするかも注目点となる。下落基調が継続していることから、下げ止まる気配が見られるまでは『落ちるナイフ』の様相となっている。NY金も、下げ止まる動きになっていないことから、買い方は注意が必要となる。為替市場では、米長期金利が上昇していることから、ドル/円は底堅い展開となっており東京金の下支えになっている。

本日の注目点は、どのサポートラインで下げ止まるのかが焦点となる。また、米長期金利や米ドルインデックス指数の上昇が止まるまでは、金売りのバイアスは継続しやすい。そのため、米長期金利の動向もポイントとなる。

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