★9月25日以降の東京金60分足では、4350円がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。寄付き後雲がネジレていることから反転や加速など相場の節目となりやすい。雲の上方に位置していることや、各移動平均線のを上抜けしていることで上昇基調は継続している。
NY金先物市場は一時1188.10ドルまで売られた。米9月ISM製造業景況指数は市場予想を下回る59.8に低下したことから、リスク回避の買いが観測されたが、米国とカナダの貿易交渉が妥結し、米国、カナダ、メキシコの3カ国で新たな貿易体制が構築されることから、金先物の上値は重くなった。米国金利の先高観が広がっていることや米国株の上昇も反発を抑える一因となった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしていることから、上値は軽くなっている。そのため、新規買い材料待ちの様相となっている。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDとシグナルがほぼ真横となっていることから、トレンドレスの状態となっている。ただ、もみ合い相場に強みがあるストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kと%Dが上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。
東京金日足では、9月21日以降75日MA4358円がレジスタンスとして意識されており、本日も上抜け出来るかが焦点となる。一方で5日MAの4333円、10日MAの4334円、25日MA4303円がサポートとして意識されやすい。ストキャスティクス・スローでは、下落基調から%Kが%Dを上抜けしてきたことで戻り基調となっている。ただ、米長期金利が上昇してきていることや、米ドルインデックスも戻り基調となっており、NY金にとっては上値を抑える要因となりやすい。為替市場では、ドル/円が114.00円前後まで円安が進行しており、底堅い展開となっていることから東京金の下支えとなりやすい。為替市場では消去法からドルが買われやすい地合いが継続しそうだ。
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