FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高の多い価格帯を下抜け!

 

★7月6日以降の東京金の60分足では、ダブルトップからの下落となり、120時間SMA(赤線)まで下押ししたものの、戻り基調となったが、雲の下限がレジスタンスとして意識され押し戻された。しかし、120時間SMA近辺で再び下げ止まる展開となっている。雲のネジレが午後にあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。高値圏で推移していることから、一旦上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。

 

NY金先物市場は1796.50-1817.00ドルのレンジ相場となった。米国でのコロナ感染の再拡大や、為替相場でのドル安・ユーロ高などを背景に買いが先行したが、米国株が上昇に転じ、上げ幅を拡大すると安全資産の金は利益確定売りに押された。NY市場の序盤で1817.00ドルまで買われたが、株高を意識して伸び悩み、一時1796.50ドルまで下落。その後は下げ渋り、1800ドル台を回復したが、通常取引終了後の時間外取引でも上値の重い状態が続いた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格を若干下抜けしたことから、戻り場面では上値を抑える展開となりやすい。また、高値圏でも出来高があることから、上値の重石となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、下落基調から横ばいとなっていることで、下落の勢いは鈍化している。週初の寄り付き後の動きがポイントとなる。

 

東京金の日足では、5日SMAの6,202円は下抜けしたものの、10日SMAの6,173円は維持しており、サポートラインとして意識されている。寄り付き後5日SMAを回復出来るのか、それとも10日SMAを下抜けするのかが焦点となる。NY金先物市場は、週末で米国株の持ち直しもあり、利益確定売りが入りやすかった。ただ、1,800ドルを維持していることから、底堅さが意識される。為替市場では、終日107円割れとなり、ドルの上値の重さが意識される展開だった。そのため、東京金の上値を抑える展開となった。

 

本日の注目点は5日SMAを早々に回復できるかにある。ただし、10日SMAを下抜けると、25日SMAの6,063円が視界に入ってくる。60分足でお昼前後に雲のネジレがあることから、上下どちらかに動き出す可能性がある。

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