FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高の多い価格帯を上抜け!

 

★3月30日以降の東京金60分足では、120時間SMA(赤線)を上抜けすると、サポートラインとなり上昇基調が継続した。一目均衡表の雲のネジレ付近で終了していることから、週明け寄り付きにはトレンドの反転や加速など相場の節目となりやすい。

 

NY金先物市場は1624.40-1652.80ドルのレンジ相場となった。為替相場ではドルが対ユーロで堅調に推移し、ドル建ての金先物は時間外から売りが先行した。しかしながら、3月米雇用統計が非農業部門雇用者数変化は70万1000人減、失業率が4.4%と市場予想から大幅に悪化したことが分かると、安全資産とされる金に再び資金が向かった。その後も、弱含む米株を眺めながら下値は堅いままだった。一部で換金目的の売りが観測されたが、金先物は1652.80ドルまで買われた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、買い方からの『やれやれ売り』を吸収したことになり上値が軽くなる。そのため、出来高が膨らむかが焦点となる。下値でも出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいとなっており、一旦トレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ高値圏で横ばいとなっており、MACD同様にトレンドレスの状態となっている。週明けの動きには注意が必要となる。

 

東京金の日足では、10日SMAの5,585円がサポートラインとして意識され上昇基調を強めている。4月2日の安値5,367円から上値・下値を切り上げる典型的な上昇基調となっている。NY金も米国の景気減速感が出ており、安全資産としての金買いにつながりやすい。為替市場では、『有事のドル買い』が入りやすく、底堅い展開が継続している。そのため、東京金の下支えとなっている。

本日の注目点は上昇基調が続いていることから、3月25日直近高値の5,849円が一旦の上値目処として意識される。

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