FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高の多い価格帯を上抜け!

 

★10月17日以降の東京金60分足では、雲の上限を上抜け戻り基調が継続している。一旦上値が重くなると、利益確定売りが入りやすく上値の重石となる。24時間SMA(緑線)が上向き維持していることから、上昇基調は継続している。今晩の欧米時間には雲のネジレがあることから、基調の加速や転換など相場の節目となりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1490-1499.40ドルのレンジ相場となった。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢の不透明感は増していることから、一時1500ドルに迫る場面があったが、米国株高や長期金利の下げ渋りを意識して安全逃避の買いはやや一服した。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控えるなか、17日からの下落幅を取り戻す範囲内の戻りとなった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、買い方の『やれやれ売り』を吸収して上抜けしてきた。そのため、上値のシコリはなくなっているが、一旦上値が重くなると利益確定売りに押されやすい。そのため、5,200円台で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDが横ばいになってきていることから、上押しバイアスは鈍化傾向にある。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も買われ過ぎから%DがSlow%Dを下抜けしてきていることから、下落調整の動きになりやすい。

 

東京金日足では、5日SMAの5,190円、10日SMAの5,187円、25日SMAの5,182円を再び上抜けしてきていることから、戻り基調を示している。しかし、10月10日以降は5,200円台では上値が重くなる展開が続いている。本日も5,200円台での値動きが注視される。NY金先物市場では、心理的な節目となる1,500ドルを回復できなかったことから、上値の重さが意識されやすい。また、米長期金利が1.75%超と金利が上昇していることも売られやすい展開となっている。為替市場では、108円台半ばで推移しておりドルが底堅い展開を続けていることから、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点では、5,200円台を維持できるかにある。10月10日以降は5,200円台を上抜けしても押し戻される展開が続いている。

 

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