★10月26日以降の東京金60分足では、4461円まで上昇したものの上値が重くなったことで、引けにかけては利益確定売りから上値を切り下げる展開となった。本日の夜間取引に雲のネジレがあり反転や加速など相場の節目となりやすい。120時間SMA(赤線)や240時間SMA(茶線)が横ばいとなっていることから、はっきりとしてトレンドは出ていない。
NY金先物市場は一時1239.30ドルまで買われた。昨日1年4カ月ぶりの高値をつけたドルインデックスが、ドルが大幅に売り戻されたことを受けて急激に低下した。ドル安により割安感が出たことで金価格は4営業日ぶりに反発した。また、6日の米中間選挙前に安全資産とされる金買いへつながった。米長期金利の伸び悩みも支援材料となった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。そのため、4450円超の出来高が増えてくるかが注目点となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDが横ばいとなってきていることから、一旦上昇基調は鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ域から%Kが%Dを下抜け緩やかに低下傾向となってきた。
東京金の日足では、25日SMAがサポートとして意識され、再び5日SMAと10日SMAを上抜けしたことから短期的には上昇基調を維持している。また、一目均衡表でも転換線を上抜けた。ただ、ストキャスティクスでは、%Kが%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下落基調が継続している。上値では200日SMAの4485円がレジスタンスとして意識されやすい。米10月ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことを受け米長期金利が低下したことで、米ドルインデックス指数が大幅低下したことでNY金の買い材料となった。また、米中間選挙を控えて安全資産とされる金買いにもつながっている。外国為替市場では、主要通貨に対して米ドル安・円安となったことで、ドル/円もドルの上値が重くなり、112円台半ば近辺での値動きになっている。
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