FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高の多い価格帯で上げ止まる!

 

★3月28日以降の東京金60分足では、急速に上昇基調を強めて一目均衡表の雲を上抜ける展開となった。ただ、引けにかけては心理的な節目となる5,600円近辺で上値の重い展開となった。先行きに雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目となりやすい。

 

NY金先物市場は1595.20-1645.60ドルのレンジ相場となった。米労働省が発表した前週分の米新規失業保険申請件数は、6648000件と先週から倍増し過去最多を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大で労働市場の悪化は今後も続くとの見方も高まり、安全資産の金に買いが集まった。また、ニューヨーク市場では換金目的の売りが一巡し、自律反発を狙った買いが入った。米国株式は反発し、為替相場はドル高に振れたものの、特に嫌気されなかった。

 

価格帯別出来高では、下落調整前の出来高の多い価格帯で上値が重くなってる。戻り場面で、買い方らの『やれやれ売り』が上値の重石となっている。ただ、この価格帯を上抜け出来ると上昇基調が強まる可能性がある。そのため、出来高が膨らんでくるかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜け上昇基調は続いているが、勢いは鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%DとSlow%Dが横ばいとなっており、オシレータとしての機能が鈍化している。ストキャスティクスが機能不全となっていることで、MACDの動きがポイントとなる。

 

東京金の日足では、レジスタンスとして意識された75日SMA、25日SMA、10日SMA、5日SMAを一気に上抜ける展開となった。5日SMAが下向きとなていることから、上向きになると短期的な上昇基調が継続しやすい。また、前日の安値・高値を切り上げる展開となっていることで、戻り基調の継続が期待される。NY金は、換金目的の売りも一巡しており、心理的な節目となる1,600ドル台を維持しており底堅い展開となっている。為替市場でも、原油価格が持ち直していることからリスク選好の円売りで108円付近まで円安が進行している。そのため、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、レジスタンスとして意識される各SMAを上抜けしたことで、上値追い期待が高まる。また、下向きの5日SMAが上向きになるかも重要ポイントとなる。

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