★3月10日以降の東京金60分足では、雲の上限を上抜けしたものの90時間SMA(紫線)がレジスタンスとなり、上値の重石となっている。ダブルボトムのネックラインを上抜けしたことで上昇基調となっている。ただ、上値では下落基調にある120時間SMA(赤線)や240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識されやすい。
NY金先物市場は1465.60-1554.30ドルのレンジ相場となった。欧州時間には前日比マイナス圏で取引されていたが、一時2万ドルを割り込んだNYダウをはじめ欧米株式市場がプラス圏を回復し、上げ幅を広げると金先物も6日ぶりに反発した。また、金融緩和が続くなかで主要国による大規模な財政出動が想定されており、この影響でインフレ進行の可能性が浮上していることも金先物相場に対する支援材料となった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯で買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく、上値を抑える展開となっている。5,600円まで出来高が多い価格帯があることから、出来高が膨らむような買い材料が必要となってくる。上値が重くなると新規の売りも入りやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から上向きとなりゼロラインを上抜けしたことで上昇基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は買われ過ぎ過熱感が出てきていることから、値動きが鈍ると売りが出やすい。
東京金の日足では、260日SMAの5,036円がサポートラインとなり、200日SMAの5,162円を上抜け回復した。しかし、下向きとなっている5日SMAの5,258円がレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。5日SMAや10日SMAが下向きとなっているうちは上下に振れやすい地合いが続きやすい。NY金は一旦現金化の流れが後退したことで、反発する展開となっている。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大がもう一段広がるようなら、再び現金化の流れに戻る可能性もある。為替市場では、ドル需要が強いことから、過度な円高が抑制されている。そのため、東京金の下支えとなりやすい。
本日の注目点は、5日SMAを上抜けできるのか、それとも再び200日SMAを下抜けるのかが焦点となる。このところ金の動向もボラティリティが高まっているので、注意が必要となる。
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