FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高の多い価格帯がレジスタンス!

 

★3月13日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の上限を上抜けしたものの、120時間SMA(赤線)がレジスタンスとなり上値を抑えもみ合う展開となっている。週明け120時間SMAを上抜けできるか、それとも雲の上限を下抜けするのかが注目される。まったく方向感のない展開となっている。

 

NY金先物市場は1460.10-1502.80ドルのレンジ相場となった。金先物市場はアジア時間には年初来安値まで弱含んだ。しかし昨日大幅に下げた反動、弱含んでいた欧米株がプラス圏に戻したこと、FRBが新たに9カ国とのドル資金供給を合意したことなどで、資金の現金化の勢いも和らぎ小幅ながら前日比では反発した。また、NY金先物はおおむね1500ドルを下回る水準で取引されたが、米長期金利の低下を意識した買いが入った。

 

価格帯別出来高では、5,200円前後の出来高の多い価格帯がレジスタンスとなり、上値を抑える展開となっている。買い方らの『やれやれ売り』が一巡するまでは上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺で横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dが横ばいとなっていることでトレンドが出ていない。両オシレーターからトレンドが出ていない状態が伺える。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,161円と200日SMAの5,168円を上抜けしたことで、再び上昇基調となる可能性が高くなってきた。ただ、5日SMAが横ばいから上向きになるまでは、再び下落基調に戻りやすい。NY金先物市場は、心理的な節目となる1,500ドル割れの展開となっている。資産現金化の金売りが止まるまでは、やはり不安定な相場が続きそうである。ただ、為替市場でドル需要が強く、1ドル=110円台後半で推移していることから、東京金の下支えになりやすい。しばらくはドルが強含みで推移しやすい。

注目点は、5日SMAや200日SMAを維持出来るかにある。また、5日SMAが下向きから横ばいになるかもポイントとなる。上値では10日SMAの5,316円が次の上値目処となる。

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