FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高の多い価格帯がレジスタンス!

 

★3月11日以降の東京金60分足では、雲の上限付近でもみ合う展開となっている。ただ、寄り付き後雲のネジレがあることから、トレンドの転換や加速など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。120時間SMA(赤線)240時間SMA(茶線)が緩やかに低下していることから、上値の重い展開となっている。

 

NY金先物市場は1473.30-1547.60ドルのレンジ相場となった。昨日は6日ぶりに反発した金先物市場だったが、上昇は1日しか持たなかった。アジア市場の後場から株式市場が弱含み始めると、その後の欧米株式市場も軟調に推移した。米株式市場は売買を一時中断する措置(サーキット・ブレーカー)が発動されるなどの影響もあり、すべての資金の現金(ドル)化が一層進み、金先物価格は大幅に反落した。NY金先物は節目の1500ドルを大幅に下回った。

 

価格帯別出来高では上値に出来高が多く、戻り場面で買い方から『やれやれ売り』が入っていることで上値を抑える展開となっている。資産を売却して現金化の動きが強まっていることから、その動きが一巡するまでは上値の重い展開が続く。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしてきていることから、12EMAと26EMAがデッドクロスを示唆している。短期的には下押しの様相となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜けしてきたことから、戻り基調を示している。反対のシグナルを出していることから、寄り付き後の動きに注意が必要となる。

 

東京金の日足では、200日SMAの5,165円近辺まで回復してきたが、下向きの5日SMAが上値を抑える展開となっている。下値では260日SMAの5,037円がサポートとして意識されている。NY金先物は現金化の流れが続き、心理的な節目となる1,500ドルを割る展開となっている。現金化の流れが一巡するまでは上値の重い展開が予想される。為替市場では、有事のドル買いが続いており、底堅い展開が続いている。そのため、東京金の下値を支える要因となっている。

本日の注目点は、60分足で雲のネジレがあり、相場の節目となりやすい。そのため、200日SMAを回復し5日SMAを上抜けるのか、それとも再び260日SMAへ下落基調となるのかが焦点となる。

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