★6月10日以降の東京金60分足では、雲のネジレ近辺で反転すると雲の上限がサポートラインとなり下げ止まる展開となっている。本日の市場では雲のネジレが3回あり、相場が上下に振れたり、トレンドが加速するなど波乱含みの展開となりやすい。
NY金先物市場は1721.80-1741.30ドルのレンジ相場となった。この日発表された5月の米小売売上高は市場予想を大幅に上回ったことから、安全逃避の金買いは一時縮小した。しかしながら、北朝鮮の行動を警戒して北東アジア地域における地政学的リスクの増大を意識した買いが観測された。また、中国・北京市が新型コロナの集団感染で緊急対応レベルを3から2に引き上げ、米テキサス州でも新型コロナの感染が急増しているなど、新型コロナの感染の第2波への警戒感が強まっていることが、安全資産とされる金の買いを誘った。
価格帯別出来高では、出来高が最も追い価格帯でもみ合い相場となっている。上下にも出来高が多い価格帯があり、5,900円台で売買が交錯している。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの近辺で徐々に横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、徐々に上値を切り下げる展開となっており、緩やかに下押しバイアスが強まっている。
東京金の日足では、5日SMA、10日SMA、25日SMAを挟んだもみ合い相場となっている。短中期で売り買いが交錯していることを示しており、上下に放れるとやや大きな動きとなりやすい。NY金先物市場は、新型コロナウイルスの感染拡大『第2波』が懸念されたほか、北東アジアの地政学リスクが高まったことで、底堅い展開となっている。市場ではリスク選好の動きになったが、金は新たなリスク回避材料が出てきたことで、底堅い展開が予想される。為替市場では、売買材料は多いものの107円台前半から半ば前後のレンジ相場となっており、狭いレンジ内での値動きとなっている。
東京金の注目点は、60分足で雲のネジレが3回あり短期的に変動幅が大きくなる可能性がある。また、日足では25日SMAの5,976円がレジスタンスとして意識されていることから、上抜け出来るかが焦点となる。高値圏でもみ合い相場が続いていることから、一旦上下に放れると大きな動きとなりやすい。
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