★4月25日以降の東京金60分足では、4,520円を挟んでもみ合い相場が続いている。24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えられながらももみ合いが続いている。雲の下限が徐々に近づいてくることから、さらにレジスタンスとして意識されやすい。
米中通商交渉の難航を懸念して、リスク回避の金買いが1289.2ドルまで進む場面もあった。しかし、トランプ米大統領から『今週中の中国との合意は依然として可能』などとポジティブな発言が聞かれ、上昇幅を縮小した。
価格帯別出来高では、出来高を伴いながらもみ合い相場となっていることから、4,520円前後では押し目買いが入っている。そのため、このまま売りを吸収できるようなら、反転の可能性も高まる。しかし、上値では出来高が多いことから買い方からの『やれやれ売り』も出やすく上値の重石となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに戻り基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dが上向きとなっていることから戻り基調となっている。ただ、戻りの勢いは強くない。
東京金の日足では、260日SMAの4,495円や200日SMAの4,475円が視界に入ってきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:12.26、Slow%D:14.46と売られ過ぎ過熱感がでているが、明確な下落トレンドとなっていることから、モメンタム系のストキャスティクスでは底這いする可能性が高い。そのため、ロウソク足が5日SMAや10日SMAを上回るような動きを注視した方が良い。NY金はこのところ1,285ドル前後のもみ合い相場が続いている。米中貿易摩擦激化の懸念が残っていることから底堅い展開となりそうだ。為替市場では、109円台半ばではドル需要も根強く、NY市場でも109.50円前後では底堅い展開となった。ドル/円に関しては、1月3日の安値104.70円と4月24日の高値112.40円の38.2%押しは109.46円近辺となっている。
東京金の日足では、200日SMAや260日SMAが視界に入ってきており、下値サポートとなるのか下抜けしてしまうのかが注目される。トレンドが明確に出ている時は、モメンタム系のオシレータは機能が鈍化するので注意が必要となる。
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