FITS エコノミックレポート

東京金60分足では上昇フラッグになるか!

 

10月26日以降の東京金60分足では、高値圏でのもみ合い相場となりつつも、上昇フラッグのフォーメーションになっていることが注目される。このフォーメーションは、ボックス型を斜めに下降させる形状で、右下がりに平行なレジスタンスラインとサポートラインの間で価格が持ち合いを続けるパターン。上昇トレンドのなか、上値・下値とも切り下げながら持ち合い状態となるが、最終的にレジスタンスラインをブレイクし上昇トレンドが継続する。一目均衡表の雲の上限や120時間線(赤線:日足では5日線)、240時間線(茶線:日足では10日線)を上抜けしていることから、上昇基調は継続している。

 

NY金先物市場は、米10月ADPが市場予想を上回る結果となったが、トランプ政権の目玉となる税制改革実現に対する懐疑的な見方がることで、金は底堅い動きが継続した。また、市場では12月の利上げは既に織り込み済みとの指摘もあり、ポジション調整の取引が主体となった。通常取引終了後に、WSJ紙が次期FRB議長にパウエルFRB理事が指名されることが決まったと報じられた。

 

価格帯別出来高では、出来高が多い価格帯を上抜けしたことから、一旦含み損を抱えた買い方からの『やれやれ売り』を吸収して上昇したこととなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDとシグナルが横ばいとなっており、一旦トレンドがなくなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から下落基調となっていたが、過熱感がなくなり再び%Kが%Dを上抜けしてきていることから再び戻り基調となる可能性がある。

 

ドル/円はオセアニア時間帯では114.10円台で推移しており、前日からやや円安方向となっている。また時間外NY金先物もプラス圏となっている。そのため、上昇フラッグのレジスタンスを上抜けする可能性もあるので、売り方は注意が必要となる。

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