★6月2日以降の東京金60分足では、徐々に下値を切り下げる展開となっている一方で、戻る上値も重くなっている。雲のネジレ近辺ではトレンドの反転などが見られた。雲の下限がレジスタンスとして意識されており、上値の重い展開となっている。
NY金先物市場は1680.70-1707.60ドルのレンジ相場となった。NZドル/ドルが1月後半以来のドル安・NZドル高になったことをはじめ、ドルが全体的に弱含んだことで金先物価格は反発した。先週末の雇用統計で大幅に下落したこともあり、買い戻しが入りやすい地合いでもあった。また、米長期金利の上昇が一服していることや、原油価格の反落を意識したことも買い材料となった。さらに、先週5日に発表された5月の米雇用統計は大幅な改善を示したが、持続的な雇用拡大に対する懐疑的な見方は残されており、安全資産である金を買い戻す動きが広がった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値を抑える展開となりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいとなっており、下押しバイアスは鈍化しているものの、下落基調は継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も一旦反転基調となったものの、%Dが横ばいとなってきており、戻りの勢いが鈍化してきている。
東京金の日足では、重要なサポートラインとなっている25日SMAの5,951円を下抜けしてきたことで、下押しバイアスが強まる可能性が高まっている。また、5日SMAの5,974円と10日SMAの5,973円が下向きとなってきており、上値を抑える展開となっている。早々の持ち直しの動きになるかが焦点となるが、25日SMAを明確に下抜けすると、75日SMAの5,756円が視界に入ってくる。NY金は買い戻しの動きとなり、心理的節目となる1,700ドル台を回復している。為替市場では、ポジション調整的な動きも加わり、円高基調が強まった。そのため、東京金の上値を抑える展開となっている。米長期金利が低下傾向にあることから、ドル/円の上値を抑える展開となっている。
本日の注目点では、25日SMAや心理的な節目となる6,000円を回復出来るかにある。明確に下抜けると75日SMAが視覚に入ってくる。
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