FITS エコノミックレポート

東京金60分足では上値の重い展開継続!

 

★4月15日以降の東京金60分足では、72時間SMA(青線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。ただ、雲の下限がサポートラインとなり、我慢強く下値を支えている。ただ、先行き雲の下限が緩やかに上昇することから、下限下抜けする可能性が高まっている。先行き雲の厚みが薄くなることから、雲の抵抗が鈍化することで上下に振れやすくなる。

 

NY金先物市場は1666.20-1718.00ドルのレンジ相場となった。外国為替相場でドル高が進行すると、ドル建ての金先物も割高感から売り圧力が高まった。原油安・株安とリスクオフ地合いは強まったことで1718.00ドルまで買われた。しかし、3月の資産現金化の動きが思い起こされて、利益確定を狙った売りが優勢となり、1700ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしていることから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすい。ただ、もみ合いながらも5,750-5,850円近辺で出来高が膨らんでいることから、押し目買いが入っている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとゴールデンクロスして緩やかにゼロラインに向かって上昇基調となっている。ただ、ゼロラインがレジスタンスとなる場合もある。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dが上向きとなっていることから、戻り基調は継続しているが、強い戻りにはなっていない。

 

東京金の日足では、一旦5日SMAと10日SMAの上抜けトライしたが失敗した。そのため、上値の重い展開となりそうだ。上向きの25日SMAの5,663円が接近してきており、一旦の下値目途としてサポートラインとなるかが注目される。NY金は心理的な節目となる1700ドルを下抜ける展開となっている。米国株が大幅下落すると、金には利益確定売りが入りやすい。為替市場では、リスク回避のドル買いと円買いが錯綜する展開となっているものの、過度な円高は抑制されている。

市場全般でリスク回避の動きが強いことで、安全資産としての金買いが根強く残っている。そのため、下値では押し目買いも入りやすい。また、東京金は調整を繰り返しながらも下値を切り上げる展開となっていることから、押し目買い目線となる。

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