FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではネックラインが上値抵抗!

 

5月25日以降の東京金60分足では、5月27-30日で形成したダブルトップのネックライン4513円が上値抵抗ラインとなっている。ただ、下値も雲の上限や120時間線(赤線:日足では5日線)が下値支持ラインとなっている。4500円台で上値が重くなると、売りが入りやすく地合いが続いている。

 

NY金先物市場は、この日発表された米5月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が当初発表で予想以上に低下し、4月中古住宅販売成約指数が予想外に2カ月連続減少した。そのため、米株安・長期金利低下、ドル売りが優勢になったことで、金は割安感やリスク回避による買いが強まった。一方、取引序盤に、カプラン米ダラス連銀総裁の『基本シナリオとして今年3回の利上げを予想』との発言がやや重しになった可能性もある。

 

価格帯別出来高では、買い方からの『やれやれ売り』を吸収し、出来高の多い価格帯まで上昇した。戻り場面では、一旦出来高の多い価格帯で押し戻されたものの、その後は一気に上抜けした。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜け上昇基調を維持しているものの、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎから%Kと%Dが下向きとなっている。ある程度トレンドが出ている時には、ストキャスティクスはダマシとなることが多いので、MACDを中心に見ていく方が良い。

 

何度も4500円台をトライしているが、この大台では上値が重くなると売りが増え押し戻されるパターンが続いている。NY時間でもダブルトップのネックラインまで順調に上昇した後、ネックライン上抜けに失敗すると急速に下落調整となった。本日もこのネックライン上抜け出来るかが焦点となりそうだ。

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