FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではストキャスダイバージェンス!

 

★5月29日以降の東京金60分足では、72時間線(青線)一目均衡表雲の下限がサポートとなり一旦下げ止まる展開となった。基本的には下値4526円として上値は4560円台のレンジ相場となり方向感を欠いた展開となっている。雲の厚みがないことから、ほぼピンポイントの値動きとなっている。

 

NY金先物市場は1293.10ドルまで下落後、一旦1303.20ドルまで上昇した。まずイタリアやスペインの政治不安の後退や、米国の良好な経済指標の結果を受けて、売りが先行した。その後、EUとの貿易摩擦への懸念などから一時買い戻された。しかし、北朝鮮副委員長がホワイトハウスに到着(トランプ大統領と会談へ)と伝わると、米朝首脳会談に向けた状況進展の見方が広がったことから、売りが再び優勢となった。ドルが総じて主要通貨に対して強含んだことも重石となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の位置にあり、売買が交錯しやすい。そのため、出来高の多い価格帯を上抜け・下抜けすると出来高の少ない価格帯に値が飛びやすいの注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺でトレンドレスの状態となっていることから、ダマシが頻発しやすい。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上値・下値を切り下げダイバージェンスを起こしていることから下抜けしやすい。

 

東京金日足では、5日線4545円がサポートしている一方で、10日線4558円がレジスタントなり、徐々に値幅が縮小傾向にある。一目均衡表では、雲の下限4555円がレジスタンスとなり上値を抑えて4日目になる。近日中に上抜けするか、下押しするか動きが出てきそうだ。週末に公表された米国の5月雇用統計や5月ISM製造業景況指数、4月建設指数などが強い結果となったことから、FRBによる利上げ継続やドルインデックスの上昇などが嫌気されやすく、金は売られやすい地合いにある。東京金にとっては、ドル高・円安が支援材料になるが、109.70円台では、3月期大企業為替想定レート(通期1ドル109.70円)となることから上値の重さが意識されやすい。一方、本邦輸出勢のドル売りオーダーを吸収して円安が進行するようなら、東京金の支援材料となる。

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