FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではやれやれ売りで上値の重い展開!

 

★5月23日以降の東京金60分足では、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となった。しかし、下値では雲の上限がサポートとなり下げ止まる展開となっている。夜間取引では、雲のネジレがありトレンドの反転や加速がなど相場の節目となりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1720.00-1743.70ドルのレンジ相場となった。本日閉幕した中国の全国人民代表大会(全人代)で香港における『国家安全法制』を導入する決定を採択し、トランプ米政権が対抗措置をとることが見込まれ、米中関係の一段の悪化への懸念で買いが先行した。ただ、経済活動再開への期待を背景としたリスク選好の売りも入り、上値は限られた。市場では、米中関係の悪化を意識した安全逃避の買いが増えたことによって、ニューヨーク市場の序盤で1743.70ドルまで買われた。ただ、その後は利食い売りが増えたことや、米長期金利の反発を受けて金先物の上げ幅は縮小した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯で買い方からの『やれやれ売り』が出た可能性が高く上値を抑えられる展開となった。下値でも、出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとデッドクロスして下落基調となっている一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、下位で%DがSlow%Dを上抜けてきており、戻り基調を示している。そのため、MACDのゼロラインがサポートラインとなりやすく下げ止まる可能性がある。

 

東京金の日足では、上値を10日SMAの6,000円が抑え、下値では25日SMAの5,922円が下支える展開となっている。特段トレンドレスの中で高値圏でもみ合い相場となっている。NY金先物は、経済活動再開期待による売りと米中関係悪化懸念による買いで売買が交錯しやすく上下に振れやすい展開となっている。為替市場では、107円台後半でのもみ合い相場となっており上値が重い一方で、下値も底堅い展開となっている。

本日の注目点は、10日SMAと心理的節目となる6,000円を上抜けできるのか、それとも25日SMAを下抜け下落調整となるのかが焦点となる。

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