★2月27日以降の東京金60分足では、雲の上限は上抜けしたものの、120時間SMA(赤線)と240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。上抜けできるのか、下押しするのか、相場の節目となっている。雲のネジレ付近で終了していることから、寄り付きからトレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1632.60-1654.30ドルのレンジ相場となった。米国株が大幅反発するなど、新型肺炎の経済的影響を背景としたリス回避の動きが緩み、金の買いが一服した。ただ、3日に緊急利下げに踏み切った米連邦準備理事会(FRB)が17-18日の会合で追加利下げを行うとの見方も強い中、下値は限られた。アジア市場では1654.30ドルまで買われた後に1632.60ドルまで下落した。その後、1650.60ドルまで戻したが、通常取引開始後は株高を意識して1640ドルを挟んだ水準で推移し、上げ渋った。
価格帯別出来高では、もみ合いながら出来高が膨らんでおり売買が交錯していることを示している。下値で出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りも入りやすく、売り一巡するまでは上値が重くなりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から緩やかに低下傾向となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、下押しバイアスが強まっている。オシレータでは下落基調が継続していることを示している。
東京金の日足では、下向きの5日SMAの5,622円は上抜けしたものの、緩やかに上向きの10日SMAの5,724円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。5日SMAが下向きから横ばいになるまでは、再び下押しする可能性もある。NY金先物市場は、米国株の大幅上昇から上値が重くなったが、新型肺炎の感染拡大が続いていることから、下値も限定的となっている。為替市場では、リスク選好の動きとなったものの、17-18日の米FOMCで利下げ観測があり戻り上値の重い展開となった。そのため、東京金の重石となっている。
本日の注目点では、5日SMAの5,622円を維持出来るかにある。下値では25日SMAの5,612円も意識される。一方で上値では、10日SMAの5,724円がレジスタンスとして意識される。
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