FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではじり高継続!

 

★10月3日以降の東京金60分足では、緩やかに上昇トレンドが継続している。ちょうどトレンドライン上に位置しており、24時間SMA(緑線)がサポートラインとして意識される。寄付き後に雲のネジレがあることから、反転や加速など相場の節目となりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1505.10-1518.00ドルのレンジ相場となった。10日に行なわれる米中閣僚級協議で何らかの進展があることが改めて期待されたことから、安全逃避の金買いは一巡した。しかし、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁の発言を背景にドル安・ユーロ高となり、金は買いが優勢となったほか、英国が欧州連合(EU)からの合意なき離脱に対する警戒感が高まっており、金先物の押し目買いも観測された。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすい。そのため、高値圏で出来高が膨らんでくるかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上昇で緩やかに上昇基調となっているものの、MACDとシグナルの間にかい離幅がほとんどないことから、上昇の勢いは鈍化している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20.80)は、高水準で%DがSlow%Dを下抜けしてきたことから、下落調整の兆しとなっている。

 

東京金の日足では、レジスタンスとして意識されていた25日SMAの5,185円を上抜けしてきた。そのため、明確に上抜け出来るようなら、再び上昇基調に戻る可能性が高い。5日SMAの5,168円が10日SMAの5,154円を上抜けるゴールデンクロスしていることも上昇基調の兆しとなっている。NY金は、米中貿易問題の警戒感や10日から始まる予定の両国の閣僚級貿易協議の先行き不透明感が意識されているため買い材料となりやすく、底堅い展開が予想される。ただ、為替市場では一旦リスク回避の円買いとなりやすく、東京金の上値を抑える。

本日の注目点は、25日SMAを維持して再び上昇基調となるかが焦点となる。

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