FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではじり高が継続!

 

★2月13日以降の東京金60分足では、大陽線を伴って急上昇したわけではなく、小陽線を積み重ねるじり高による上昇となっている。そのため、底堅い上昇基調と言える。現在陽線が継続していることで、買い方からの売りが出にくい展開となっているが、上値が重くなると利益確定売りが出て、上値を抑える展開となりやすい。

 

NY金先物市場は1604.80-1615.90ドルのレンジ相場となった。中国では新型肺炎の感染増加ペースが鈍化したとはいえ、世界的な感染拡大懸念は依然として残る。本日はイランで新型肺炎の患者2名の死亡が確認された。逃避資産の金に資金が向かう動きは止まらず、中東の地政学リスクが高まった1月8日以来の高値圏まで上値を伸ばした。また、米長期金利の上げ渋りを意識した買いが入った。

 

価格帯別出来高では、5,600円前後で最も出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかがポイントとなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共にゼロラインの上方で上向きを維持していることから、上昇基調が強いことを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、過熱感はあるものの明確なトレンドが発生していることで高水準で張り付いて推移している。このような強いトレンドが発生している時は、オシレータの機能が鈍化するので注意が必要となる。

 

東京金の日足では、5日SMA・10日SMA・25日SMAが上向きとなっており強い上昇基調を示している。ボリンジャーバンドの日足でもエクスパンションが発生しており、上昇基調の強さが示されている。NY金はリスク選好の動きとなったことで、売られやすい地合いとなっている。ただ、新型肺炎の感染拡大が続いていることから、底堅い展開が続いている。為替市場では近くて遠い110円台だったが、昨日は継続的にストップを巻き込みながら円安基調が続いた。そのため、111円台前半で推移しており、東京金の下支えとなっている。

 

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