★10月30日の東京金の60分足では、上昇ともみ合いを繰り返しながらじり高基調を維持している。24時間SMA(緑線)がサポートとしつつ上向きとなっていることから、短期的には上昇基調が継続している。大陽線後一旦下げるように見えて、再び大陽線で吊り上げていく上昇なので、売り方にとっても買い方にとっても嫌な上昇パターンとなっている。
NY金先物市場は、強い雇用統計を受けて米利上げが継続されるの見方から米長期金が上昇したことを嫌気され反落した。ただ、米商品先物取引委員会(CFTC)が2日に発表した10月30日時点の建玉報告によると、NY商品取引所(COMEX)で投機筋(非商業部門)によると金先物の持ち高は前週比16,194枚少ない13,194枚の買い越しとなった。これまで積み上がった売り建玉の手仕舞いで2連続買い越しが増えていたが、ここに来てその動きが一服した模様である。ドルインデックス指数が上昇する中、米国株も底堅く推移したことで金の売り材料となりやすかったが、1,200ドル割れるような動きとはならず再び1230ドル台まで上昇している。
価格帯別出来高では、もみ合いながらも4460円前後で出来高が急速に増えていることから新規買いが増えている一方で、売り方からの手仕舞いの買い戻しも入りやすくなっている。出来高の多い価格帯からかい離し始めていることから、一旦上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすいが、それを吸収しながら上昇している感がある。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、上昇基調から緩やかに低下する一方で、価格は直近高値を抜けるダイバージェンスが起きている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は%K:93.94、%D:91.04と短期的にはかなり過熱感が出ていることから、一旦の下落調整があっても不思議ではない。
東京金の日足では、25日SMA4399円がサポートとして意識され反転地合いとなっているが、上値では200日SMA4484円と260日SMA4519円がレジスタントして意識されるか注目点となる。一目均衡表では基準線がわずかながら上昇基調となっているので、相場の方向が上向きになってきている。NY金は米ドルインデックス指数や米長期金利上昇にも底堅い展開となっており、違和感のある相場展開となっている。為替相場でも、ユーロ安・ドル高となっていることから、商品相場には悪材料となっている。ただ、ドル/円はリスク回避でも底堅い展開となっており、週末は113円を回復するなど東京金の下支えとなっている。
週明けは200日SMAがレジスタンスとして意識され上値を抑えるのか、それとも上抜けしてくるかが焦点となる。
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