★東京金の長期トレンドとなる月足では、2013年2月高値5,081円を起点として2015年1月高値4,958円を結んだトレンドライン(R1)と2013年6月安値3,750円を起点として2016年1月安値4,046円を結んだトレンドライン(S1)は三角持ち合いを形成していた。
その三角持ち合いの上限となるR1を2019年6月に上抜けして、7-8月と上昇基調を強めたものの、その後はもみ合い相場となっており、隔月毎に陽線と陰線が出現している。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:89.49、Slow%D:91.56と過熱感が出ている一方で、%DがSlow%Dを下抜けしてきたことで、上値が重くなってきている。
まとめると、三角持ち合いから上抜けしたことで上昇基調が強まったものの、モメンタム系オシレータでは過熱感が出てきたことで、積極的な買いが入りにくい展開となっている。ただ、米中貿易摩擦や英国のEU離脱などリスク材料も多くあり、一方的に売り叩くにも至っていない。そのため、次の材料待ちとなっているものの、過熱感が出ていることから、上値追いよりも下値模索となると大きな調整となりそうだ。
長期トレンドは上昇基調を維持しているものの、上値が重くなってきていることは意識する必要がある。
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